先日、バスに乗っていたところ、手足の不自由な方が乗って来れられました。
その方は大きな荷物を持っていらっしゃったので、
手を貸そうか、貸さない方がいいのか、様子を見ていたのですが、
結局、空いた座席に大きな荷物をポコンと置いて、ご自身は離れた場所に座られました。
大きな荷物を置いた座席は私の席から近く、持ち主は私の席をはさんだ向こう側に座られている状態でした。
なんという嬉しくないサンド。
バスがカーブを曲がるたびに、大きな荷物はゆらゆら揺れています。
危ないなー、という想像どおり(笑)
荷物はコロリと座席から滑り落ちて、ゴロゴロと床を転がりました。
さらに追い打ちをかけるように、大きな荷物からボロボロばらけて転がる小さな荷物たち。
あちゃあーー。
さて、最近のバスは『止まっている間しか席を立ってはいけない』ということになっていることはご存じでしょうか。
つまり、この荷物を片付けるチャンスは、赤信号の間か、バスが停留所で止まるまで待たなければなりません。
待って待って、ようやく赤信号。
荷物が救出されるかと思いきや、持ち主が動きません。
あっ、手足が不自由なんやったっけ。
ようやく思い出した私(鈍い)は、さっと動いて荷物を座席に置きなおしたのですが、
それを見た持ち主(うまく歩けていない)が、恥ずかしそうに背を丸めながら
「すみません、すみません💦」と言いつつ、
まだ散らばっている他の荷物を片付けているのをみて、
余計なことをしたかなぁ~……と反省していたのです。
そうしたら、バスを降りるときに、運転手さんから
「ありがとうございました」と言っていただけて、ホッとしました(笑)
別に、感謝をされたくて動いたわけではありませんが、余計なお世話だとしたら恥ずかしい限りだなぁ、と。
ところが、帰り道ふと思い出したことがありました。
あるワークで、30人くらい集まっていたときのことです。
講師が質問しました。
「助けを求められたら、助けたいな~と思う人?」
サッと、全員が手を上げました。
「では、『助けて』と素直にいえる人?」
なんと、一割程度の人しか手をあげませんでした。
恥ずかしがりやは日本人の特性かもしれませんね。