私の自宅の目の前にはインド・ネパール料理のお店があります。
今まで入ったことがなかったのですが、店員の方は見受けたことがあります。
そんなある日、お休みだった私は近所のコンビニエンスストアに買い物に。
するとその店員さんが見るからに困った顔で話しかけてきました。
「アナタ、ウラ二スンデルヒトネ?」
「ワタシタチ、トテモコマッテイマス。タスケテクダサイ。」
私は「???・・・あ、日本語だ。」と思いながら、お店に来て欲しいと
言われたので、そのまま行くことに。
店に着くと「こんな店内だったんだ」と思いつつ、状況を聞くと
カタコトの日本語とゼスチャーを織り交ぜながら
「レジが壊れて動かない」
「メーカーに直す方法を聞きたいが、細かい日本語がわからない」
「メーカーに電話して欲しい」
ということを理解しました。
なるほど、レジが動ないなのは、飲食店では致命的だと。
まずは「電源がきちんと繋がっているか」「ブレーカーは落ちていないか」
などなど設備面を確認。
うん、繋がってる。店内の電気もつく。電話も繋がる。
それではレジ自体の故障でしょうと某メーカーのカスタマーサービスへ電話。
行なった一連の作業を報告しながら、どうすれば良いのかを聞き、
それをつたない英語とジェスチャーとなぜかカタコトになる日本語で
店員さんに説明。
どうにも動かないので、とにかく修理に来てくれることをお願いし、
その日の午後には来ていただけることになったことを店員さんに説明。
ずっと困った顔をしていた店員さんもやっとひと安心した表情を浮かべ、
固い握手を交わしました。
異なる言語やジェスチャーでのやりとりでも、きちんと応対すれば、
心は繋がるのだなと思った瞬間でした。
これが「小さな親切心」となるかはわかりませんが、
その日の夜にその店の前を通ると無事に営業されており、
店内からの笑い声を聞いた時、少しうれしくなりました。
熱海駅前店 営業 長谷川